機動戦士ZガンダムⅢ −星の鼓動は愛−(超ネタバレ)

富野語が日本語にわかりやすく翻訳されていた映画でした。
つまんなかったっす。

しかし、知ってる人じゃないと展開は本当に意味不明だと思うんだがどうなんだろう。

サラにこだわりすぎたような気がする。シャアにこだわらなすぎたような気がする。どちらもイマイチ感を拭えない。
しかも誰も知らないラストって言っても大して変ってない。ションボリ。全員生存だったら、新しさもあったろうに。

ジェリドの遺言も「恥を知れ! 俗物!」も「ここからいなくなれーっ!」も「まだだ、まだ(略)」も全部カットor変更で勢いも無くなった。
有名になりすぎたセリフを一新して、という考えなのだろうか。新規客を考えれば気持ちはわかるが、魅力の無い変更。
別にジェリドのセリフは普通に良いと思うんだが。むしろ最後まで言うくらいが良かった。

何かがほとばしっていたZの魅力は消え失せ、白々しい物語が残った。

「戦争を手段にしているシロッコには」って、正しいじゃん! 「戦争を目的としている」だったら悪だけど(シャアとかヤザンとか)。それじゃ意味わかんないよ。戦争は手段でしょ。戦争を手段に使っちゃいけないという意味だったとしても、あそこで言うことには本当に意味が無い。

結局ファに落ち着くっていうのは、今までガンダム以外でもシリーズを重ねて散々否定してきたことじゃないですか(新カミーユ風)。それを今さら覆すのは驚きじゃなくて、安直な感じを与えるだけ。ありえない。

今さら身体性が大切だとでも言いたいんですか? あまりにも古過ぎてお笑いですよ。
本当に白々しい。現状にこんな答えしか出せないのか。未来はどうでもいいのか? 娯楽ってこういうことか? 楽しいだけが娯楽だって、ただの開き直りでしょうが。子供相手でも大人相手でも本当にそれで押し通せるわけない。
失望せざるを得ない。
つまり馬鹿にされてる。
ていうか客は舐められてると思うんだが。まあ、ガンヲタが舐められるのは仕方ないにしても、舐められたら怒るしかない。
なーんか誠意を感じない作り。

Ⅰ⇒Ⅱ⇒Ⅲと進むにつれてどんどんダメになった印象。
もう私はあまりにもZの原典が好きなのでこれ以上は何も言えません。
ただ一つ言えるのは、私に色々与えてくれるのは旧訳Zであるということだけです。これだけは御大にも譲れない。


アポリーさんの死期が早まってました。合掌。