ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(激ネタバレ)

感想は今さらだけど見たのは先々週の土曜日朝一で池袋でした。
途中はあの救いようの無さがあまりにない普通のアニメ展開にもしかしてこれはつまんないんじゃないかって不安になったりやっぱり面白くなったり非常に不安定でしたが、結局またもや出オチの石田彰と海賊王アスカで総勃ちで拍手までしました。って面白かったのそこかよ!

まあ大体同じことみんな言ってると思うけど、十代の私に刺さったような鋭い暗さがまったく無くて、今の十代が見てもそこらにあるアニメの一つで終わっちゃって人生狂わないだろーなと思って残念だった。

が、一方でその役目はもうエヴァのものじゃないってことなのかもしれんね。十年も前のものいつまでもしゃぶってないで新しいものが十代に刺さるといいですね。西尾維新とか! めだか(以下略)とか! 維新を読まずに(以下略)。

この映画の役目は三十代とその近辺の直撃世代がエヴァと訣別するためにあるのかも。凡百のエンターテインメントになって気持ちよくお別れしようじゃないかということで。
しかしまあ「嫌なことから逃げて何がいけないのか」くらいは答えを出したいところだよね。嫌なことから逃げていけないのは、嫌なことに耐えるだけの価値(客観的な価値)が対象にある時だけじゃないのか? それ以外の時は何で嫌なことから逃げてはいけないのか。それともいいのか。そもそもこんなこと言ってる時点でダメ?

あと「大人になれシンジ」は自分が(泥酔した)上司に数日前に言われたセリフと同じで吹いた。エヴァらしくないねー。「大人になれ」ってどんだけ意味も価値もないセリフなんですか。大人になりたいねーなりたくないねー。あの返しをするシンジという展開では、誰が本当に意味があることを言ってるのかわかんなくて釈然としない。
最終的にはマリがビーストダイゴでレッツゴージャスティンってことでOKかな。早くもう一回見たい!