剣客商売 一

こうやってネットで偉そうなことグダグダ垂れてるエセ知的人間ほど意外に本を読んでないわけなんですが、私だけでしょうか。
というわけで今まで読んだことのないこのシリーズを読むことに。(真田太平記は全部読んだ!)
私が歳をとったのせいか、異様に面白く感じられます。久しぶりに「まともに」いいなあと思って他人に勧めたくなりました。
あらすじはまあいつも通りクソヲタ向けに説明すると(ここはクソヲタ向け更正サイトだからね! サブカルは死ね!)、
元剣客で老いてますます盛んなじーさんが、齢60にして女に目覚めて20歳の女の子と結婚。剣より女が好きになったと剣客は引退して朴念仁の息子が跡を継ぐ。
しかしそれは表向きの姿で、じーさんは今日も剣客「商売」を続け世にはびこる外道どもに天罰を食らわし続けるのだった。19歳(20歳だっけ?)の男装の女剣士とかが出てきてじーさんに惚れたりするので超ラブコメ風味ですよ。あーもう死ねクソヲタ。
今現在のテンプレっぽい「剣客」キャラじゃない小兵衛さんがいいですよね。
決して求道者ではなくて、剣客「商売」なもんでまずは金。だけども、がっついてるわけじゃなくて、かといって大義とか正義とか御大層なものはなくて、法では罰せられないがお天道様の下をデカい面して歩かせるわけにはいかない悪党外道どもをお仕置きしてる点が現実の適度なユルさキツさを感じさせる。むしろ剣客は大治郎の方ですか。眉墨の金ちゃん戦なんかは心震えるものがある。反面、根菜汁の描写とか……いいよね。まあ後は匂いたつエロスとかをお楽しみください。
剣劇大好きで呼んでない人は是非。
あ、ゼロの使い魔始まったー